営業事務代行も「日常的」に

　人手不足は、現在どの業界でも深刻な問題となっております。ビルメンテナンス（ビル管理・建物管理）業界も例外ではなく、各社さんが人材確保に苦心されております。

一番の要因としては、ご存じの通り少子高齢化による労働人口の減少であり、小手先で解決できる問題ではございません。

　　公益社団法人 全国ビルメンテナンス協会が毎年発行されております「ビルメンテナンス情報年鑑2019　第49回実態調査報告書」という、会員企業を対象としたアンケートによる調査報告書によると、「人手不足に伴って生じている課題」という設問に対して、各社さんの本社と支店・営業所に分けたご回答では、本社での課題として一番多いご回答が「従業員の労働負荷が増加している」で、69.9％という結果でした。

　今年発行された報告書には同じ調査項目がございませんでしたので、状況の推移は確認できなかったのと、コロナによる影響がどう反映されるかは、来年発行される報告書を待ちますが、大きく状況が改善されることはないかと存じます。

　「労働負荷が増加している」原因も、会社様によって様々でしょうが、ほとんどが現場作業員の不足により、それをカバーするために他の部署にもご負担が及んでいるといった事例ではないかと推察されます。

　また、その負荷増大の対策としては、「高齢者を活用している」「賃金アップを図っている」「人材募集コストを拡大している」といったご意見が上位を占める中で、「外注や派遣人材を活用している」といったご意見も5位でした。

　上記「外注や派遣人材」は、ほとんどが現場作業員不足の対処法かと思われますが、「事務的な仕事も溜まっちゃって大変なんだよ」といった状況の会社様も少なからずいらっしゃることと存じます。

　この人手不足の状況が一時的なもので、すぐにでも解消される見込みがあれば、多少の無理は我慢できるかもしれませんが、今後、長期にわたり続くであろう、労働人口減少による一人一人への仕事負担増と、その一方では残業規制が強化され、「仕事は増えてるのに残業できず、どうしたらいいの？」といったジレンマをお抱えの方も多数いらっしゃるのではないでしょうか。　

　その様な状況において、仕事の更なる効率化・自動化等の推進と並行して、営業事務的なお仕事：当社では作業報告書 入力代行業務や積算補助代行業務も「代行」することが日常的に浸透して、人手不足解消の大きな手段となって社会に寄与出来るよう、尽力して参ります。